太白の旅[その1] - まずは前夜、ソウル鍾路3街でひとり、光化門に思いを馳せながら
長いこと更新ができてなくてすみません。
本来は前回予告した光州の旅の続きである春川の記事を書く予定だったのですが、いろいろあってこんな時期になってしまいました。
さて更新を再開するにあたって、やはり直近の旅を書く方がいろんな意味でモチベーションが上がると思ったので、あえて予定を変更することにしました。
8月の春川と加平の旅、9月の大邱の旅、そして10月の釜山と筏橋の旅については近日中に必ずや記事を更新したいと思います(写真は筏橋の「宝城旅館」)。
そんなわけで今回は、いきなり今年(2017年)1月に出かけたソウルと江原道旌善郡古汗邑、そして江原道太白市の旅の記事からです。
1月21日(土)、チェジュ航空で今年初の韓国入り。
成田は快晴でしたが、到着したソウルは雪模様。なんでも今年いちばんの寒波が朝鮮半島を襲来したそうで(写真は弘大入口)。
本当はこの弘大入口でどうしても訪問したいところがあったのですが、あいにく当日は休館。ひとえに私が下調べを怠ったのがいけなかったのですが……再訪を誓って、現地を後にすることに。
さてさて気を取り直して、ホームグラウンド(?)の鍾路3街のホテルへ。次の日は朝がかなり早い予定であったため、チェックインをそそくさと済ませ、さっそく街へと繰り出します。
最初に向かったのは、地下鉄5号線の鍾路3街駅のそばにある「ヘンボッカンチッ」(행복한집)。地方の特色あるマッコリを良心的価格で置いていることで知られ、鄭銀淑さんの著書『韓国ほろ酔い横丁 こだわりグルメ旅』などでも紹介されている名店です。
ここで真っ先に頼んだのが、憧れの「ソン・ミョンソプマッコリ(송명섭막걸리)」。全羅北道・井邑(チョンウプ)にある泰仁醸造場にて、無形文化財保持者のソン・ミョンソプ名人の指導の下に造られるマッコリです。
特徴は何といっても、甘味料を使用していないので全く甘くないこと。なので飽きが来ずじっくりと飲めます。うんまい。パンチャンのホンハッタン(홍합탕:ムール貝のスープ)にも、そしておつまみに注文したコマク(正確にはセコマク(새꼬막):サルボウガイ)にもよく合います。
調子こいて、韓国の民俗酒第1号として知られる釜山の「金井山城マッコリ」(금정산성 막걸리)に、ジョン(チヂミ)まで注文してしまいました。これまたうんまい。
ここヘンボッカンチッは、平日は24時まで、金土は午前4時まで営業。日曜日はお休みとのこと。また訪れたいと思います。
ヘンボッカンチッ(행복한집:鍾路区 敦化門路11キル 20(通義洞 44))
とはいえまだまだお腹いっぱいにならないところが、食いしん坊の辛いところ。そこで次は、夏にも訪れたすぐ近くのカルメギサル(갈매기살:豚ハラミ)の名店・味カルメギサルへ行ってみましたが、あいにく当日は閉店準備中だったので、隣の「コチャンチッ」へ。もちろん注文はカルメギサル2人分(最低2人分からの注文なので)、お酒はカルメギサルと相性ぴったりのソジュで。
こちらも味カルメギサルと同じく、換気口が真上になくとも焼肉の臭いが衣服につかない特殊な網を使用しています。特製のタレにつけたり、味噌と一緒にサンチュで巻いたりして食べる。こちらもまたうんまい。口にする度に目じりが下がります。肉は人を裏切りません。
この「コチャンチッ」は午前0時まで営業、第1・第3日曜日と名節(秋夕・旧正月)はお休みとのこと。
コチャンチッ(고창집:鍾路区 敦化門路11キル 7(通義洞 7))
ようやくおなかいっばいになって外へ出てみると、こんな雪の夜でもここ鍾路3街は屋台がぎっしりと軒を連ねる平常運転。わくわくしますよね。思わず「三度目の夕食」というワードが頭をよぎりますが、明日は朝が早いのでここは自制して宿へと戻ります。
明日は遠く離れた東ソウルバスターミナルを午前6時発のバスに乗車予定。果たしてちゃんと起きることはできるのか!?