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Twitter https://twitter.com/gashin_shoutan の別館です。
主に旅での出来事につき、ツイートでは語り切れなかったことを書いたりしたいと思います。

釜山の旅[その6] - 海沿いに貼り付いた風光明媚な「白い早瀬の村」ヒンヨウル文化マウル

前回のエントリーの続きです。

gashin-shoutan.hatenablog.com

明けて、最終日となる2月12日(日)の朝。この日もいい天気です。
チェックアウトを済ませた後、まずは荷物を預けるためにコインロッカーへ。ホテルから近い地下鉄(都市鉄道) 2号線「沙上」(ササン)駅にもコインロッカーはありますが、台数が限られているうえ、私のキャリーバッグが入る大サイズはないためスルー。

 

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向かったのはこちらのブログで知った、ホテルから徒歩5分程度の釜山西部バスターミナル(부산서부버스터미널)1階のコインロッカー。こちらの方が台数が多く、しかも安いのです。小サイズだとなんと1日1,000ウォン(約100円)! 私のキャリーバッグが入る大サイズでも1日3,000ウォン(約300円)という、 日本は言うまでもなく韓国でもほとんど見ないリーズナブルな価格設定。
宿泊が沙上のホテルではない方でも、大抵の方は金海空港へ向かう際にほぼ必ず(地下鉄と釜山金海軽電鉄との乗り換えのため)ここ沙上を通ることと思いますので、最終日の荷物置き場には絶好の場所です。
釜山西部バスターミナル (부산서부버스터미널:釜山広域市 沙上区 沙上路 201 (掛法洞 533-6))

 

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釜山西部バスターミナルのすぐ脇には、バスの利用客向けに朝早くから営業している飲食店が。
その中で今回は、先のコインロッカーと同じブログ記事で知ったオデン屋さんに入ります。

 

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韓国オデンの特徴は、全長3~40cmはあろうかという長い串にオデン種が刺さっていること。もはやちょっとした凶器です。前日に訪れた「古来思」(コレサ)海雲台店(こちらのエントリーにて紹介)にある巨大なオブジェもこんな感じでしたね。
スープは日本(西日本風)のそれとさほど変わらない懐かしい味。釜山名物のオムク(어묵:魚肉の練り物)やカレトック(가래떡:うるち米の餅)などを5本くらい食べても値段は2,500ウォン(約250円)。つまり1本500ウォン(約50円)!! しかもなかなかおいしかったです。

 

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この日もまた前日(11日)と同じく8番バスに乗車し、これまた前日と同じ「西区庁」バス停にて下車。ここから歩いて5分程度のところにあるのが、主に鮮魚や海藻などの海産物を扱う「忠武洞セビョク市場」(충무동 새벽시장)です。
「セビョク」とは「明け方、早朝」の意。その名の通り午前3時にオープンし、同10時には閉まるというかなり朝型の在来市場で、私が到着した午前7時台はすでに後半に入っている計算となります。

 

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ここを訪問するのは2016年1月に続き2回目。鮮魚もそうですが、とりわけ海藻の種類が豊富なこともあって、見ていて楽しいです。

忠武洞セビョク市場(충무동 새벽시장:釜山広域市 西区 忠武大路256番ギル 一帯)

 

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忠武洞セビョク市場を出て、チャガルチ市場へ向かう途中の海岸通りにある食堂街。市場で働く人々の胃袋を支えています。

 

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釜山最大の水産市場、チャガルチ市場(자갈치시장)。ソウルの鷺梁津(ノリャンジン)水産市場をはじめ韓国各地の水産市場と同じく、一般の人でも海産物を購入でき、それを館内の食堂に持ち込むことで刺身やヘムルタンなどに調理してもらえます(席代、調理料別途負担) 。
余談ですが、私はここを訪れるといつも、チャガルチ市場のすぐそばにある某店で浦項(ポハン)・九龍浦(クリョンポ)名物の「クァメギ」 (과메기:サンマを寒風に晒して作った生干し。ニシンのものは最高級品とされる)の冷凍品をお土産に購入します。そのまま食べてもおいしいのですが、韓国式にネギや酢コチュジャンとあわせてケンニッ(エゴマの葉)などで包んで食べると超うんまいのです。

 

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チャガルチ市場を過ぎてさらに歩くと、「影島大橋」(ヨンドデキョ)の威容が見えてきます。
この橋は釜山の旧市街である南浦(ナムポ)洞・中央(チュンアン)洞と対岸の影島(ヨンド)とを結ぶため、日帝強占期の1934年に開通。大型船舶が航行する際に路面の一部が上方向へ跳ね上がる独特の構造は長らく使用されていなかったものの、2013年のリニューアルの際に復活し、いまでは1日1回(14:00~14:15)開閉が実施されています。
架橋以降は釜山のランドマーク的存在となったこの橋、1950年6月25日に勃発したことから「6.25」(ユギオ)とも呼ばれ3年あまり続いた朝鮮戦争期とその休戦後には、避難民たちが散り散りになった家族と再会するための場所としても利用されるようになりました。その当時の辛苦をしのぶため、影島大橋のたもとの海岸には避難民を象徴する家族の像が建てられています。

影島大橋(영도대교:釜山広域市 中区 中央洞7街~影島区 大橋洞1街)

 

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そのたもとの海岸沿いには日帝強占期当時に建てられ、光復後には占いの館としても利用された日本家屋がいくつか建っていたそうですが、いまでは最後の1軒が残るのみとなりました。
こうした日本家屋もまた、植民地支配の収奪の一環として建てられたものであり、これらへの郷愁に浸るよりも先にどうしてもそのことが頭をよぎってしまいます。
あくまで個人的な見解ですが、これら日本家屋は光復後に韓国の人々が大切に利用し暮らしてきたことにこそ意味があると思いますし、それだからこそ郷愁をも感じ得るものです。文化財的な価値があるものを含め、取り壊されるのはもったいないという気持ちも正直ないとはいえませんが、あくまでそれは韓国の人が決めるべきことです。

 

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影島大橋の上から眺めた釜山港(南港)の眺め。この風景を見るといつも、大ヒット曲「釜山港へ帰れ」のメロディが頭の中を流れます。

 

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影島大橋を歩いて渡ると、写真の像が建っています。朝鮮戦争期にヒットした歌謡曲「굳세어라 금순아」(頑張れクムスン)を歌ったここ影島生まれの歌手、玄仁(현인:ヒョニン、1919-2002)さんを記念した像のようで、近づくとそれと思しきメロディが流れます。

前回(2016年1月)の訪問時には影島大橋を渡ってすぐ引き返してきましたが、今回は影島にも行きたい場所があるのでそのまま直進。少し歩いた「影島警察署」バス停から85番バスに乗車して向かったのは、影島の西海岸にある「ヒンヨウル(ヒニョウル)文化マウル」(흰여울문화마을)。

 

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この「ヒンヨウル文化マウル」とは、朝鮮戦争期に身ひとつで故郷から逃れてきた避難民たちを含め、低所得層の人々が暮らしたいわゆるタルトンネ(달동네:斜面などに形成された低所得層の集落)のひとつです。
マウル(마을:村、集落)の名前にあるヒンヨウルとは、直訳すると「ヒン」(흰:白い)「ヨウル」(여울:早瀬)の意味で、マウル一帯を含む影島の最高峰、蓬莱(ポンネ)山から流れる水の様子からこの名前がつけられたとのことです。
こちらもまた鄭銀淑さんの著書『釜山の人情食堂』で存在を知り、またある方の現地でのツイートを拝見して俄然行きたいとの気持ちが高まったことから、今回の訪問となった次第です。

 

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写真1枚目、大通りにある「흰여울길」(ヒンヨウルギル)の標識から脇道に入るとまもなく、2枚目のマウル入口を示す看板が出てまいります。

 

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このヒンヨウル文化マウルの特徴は、海岸の斜面にへばりつくように走る1本の細い歩道(ヒンヨウルギル)を中心に、マウルが形成されていること。「ヒンヨウル」の名を意識してか、住宅の壁の色も、歩道の防護壁の色も概ね白で統一されています。そのため誰が呼んだか「釜山のサントリーニ」との異名もあるとか。タルトンネ再生の成功事例である同じ釜山の「甘川(カムチョン)文化マウル」(こちらのエントリーにて紹介)を意識しつつも、地理的特性を活かした全く異なる街づくりがなされています。

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マウルを貫くヒンヨウルギルのあちこちに、写真のような海沿いの街らしいオブジェが。一部は公衆トイレとあわせてちょうど工事中で、甘川文化マウルに負けじと観光客誘致に期待するマウルの意気込みが感じられます。

 

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こうしたマウルにはつきものの壁画が、ここでも家の壁を彩ります。なごみますね。個人的には大好きです。

 

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マウルの中には、故・盧武鉉(노무현:ノ・ムヒョン、1946-2009)元大統領の若き頃をモデルにしたというソン・ガンホさん主演の映画『弁護人』(변호인)のロケに使用された1件の住宅があります。
今年(2017年) 4月9日に亡くなったキム・ヨンエさん演じる、主人公が足しげく通うテジクッパ屋のアジメ(「アジュンマ」の釜山方言。ここでは女主人の意)の自宅という設定で登場したのがまさにこちらの住宅であり、現在はマウルの案内所として使用されているそうです。

 

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壁には、映画のメインキャストの写真、そして劇中のアジメのセリフが。

“니 변호사 맞재?  변호사님아 니 내 쫌 도와도.”
(あなた弁護士でしょ? 弁護士なら私を助けてよ。)

警察により不当に拘留され、裁判を受けることとなった息子の救出を主人公の弁護士に迫る、アジメのセリフです。
この懇願を受けて、それまで金儲け第一であった主人公は変節し、アジメの息子やその仲間たちを救うため、そして韓国の民主化のために戦うこととなります。
『弁護人』、おすすめの映画です。ぜひ観てみてください。

 

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ロケ地の家、高さ1.4mくらいの勝手口の上にあった、愛らしい「頭上注意」。なごみます。

 

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ヒンヨウルギルから海と反対方向に入る道のひとつひとつがいちいち絵になるのも、このマウルの特色かもしれません。

 

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マウルを貫くヒンヨウルギルの終端には、海岸の消波ブロック沿いの道へと降りてゆく色とりどりの階段、通称「ピアノ階段」があります。見ての通りなかなか急な階段です。実際に登ってみたら、途中に展望台を挟んで、ヒンヨウルギルまで200段もありました。足ガクガク。

 

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ピアノ階段へ下りる途中の「二松島(イソンド)展望台」。空気の澄んだ晴れの日には遠く対馬も見えるとか。あいにくこの日は見えませんでした。

 

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今回は朝(午前9時台)に訪問しましたが、南西に向かって海に面しているだけあって、日没時はここから眺める夕日がそれはもう美しいこと極まりないそうです。次はぜひともその時間帯を狙って訪問したいものです。

「ヒンヨウル文化マウル」へのアクセスは、まず地下鉄(都市鉄道) 1号線「南浦」(ナムポ)駅で下車、6番出口を出て影島大橋の方向へ移動すると最初に現れる「影島大橋(南浦駅)」(영도대교(남포역) )バス停から679718285508番のいずれかの一般バスに乗車すると、14分前後で到着します。私のように影島大橋を歩いて渡りたいという方は、 次の「影島警察署」(영도경찰서)バス停から前述のバスに乗ってもよいでしょう。
住宅地であるうえ、観光客の来訪を期して街づくりがなされている場所ですので訪問自体は24時間いつでも可能ですが、当然ながらここで生活されている方も多数いらっしゃいますので、お静かに観覧いただくようお願いいたします。
ヒンヨウル(ヒニョウル)文化マウル(흰여울문화마을:釜山市 影島区 瀛仙洞4街 186-101 一帯)

 

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そんなわけで、次の目的地である凡一(ポミル)洞へと向かうため、「ヒンヨウル文化マウル」バス停から82番バスに乗り込む私でした。
それでは、次回のエントリーに続きます。

釜山の旅[その5] - 年に1度の小正月行事と神々しい舞踊、あの陸橋脇の酒場で食べるティッコギ

前回のエントリーの続きです。

gashin-shoutan.hatenablog.com


前回にも触れましたが、この日(2017年2月11日)は旧暦の「テボルム(대보름:小正月。旧暦1月15日。旧暦で1年最初の満月の日)にあたり、この日韓国ではこれにちなんだ民俗行事が全国津々浦々で開催されます。
これらの行事の中で特に人気が高いのが、松などの薪を積み上げた「タルチッ」(달집)の中に願い事や厄除けなどの紙などを入れ、これを盛大に燃やすことで新年を祈願する「タルチッテウギ」달집태우기:タルチッ焼き)です。
そしてその中でも特に大規模なもののひとつが、釜山・海雲台(ヘウンデ)区の海雲台海水浴場にて毎年小正月の当日にのみ開催される「海雲台タルマジ温泉祭り」(해운대 달맞이 온천축제)のタルチッテウギです。高さ5mにも及ぶ巨大なタルチッが火柱を上げる姿は相当な迫力があるとのこと。偶然にもそんな日にここ釜山に居合わせた以上、これを見逃さない手はありません。
夕暮れが迫る中、アンチャンマウル(ホレンイマウル)を出て海雲台へと向かいます。

マウルバスで再び「ポムネゴル」駅へ戻って地下鉄(都市鉄道) 1号線に乗車、「西面」(ソミョン)駅で海雲台方面へ向かう同2号線に乗り換えて、終点のひとつ手前「中洞」(チュンドン)駅で下車。
ここから砂浜までは遠いので、早歩きで向かいます。

 

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黄昏どきの街、遠くに見える海。こういう風景、なんだかたまらないですよね。

 

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途中にあった、Korail(韓国鉄道公社)のかつての東海南部線(동해남부선:トンヘナムブソン)の線路跡。
釜山市内の「釜田」(プジョン)駅から蔚山(ウルサン)市の「太和江」(テファガン)駅方面へと向かう東海南部線(現:東海線)の新線切替に伴い廃止となった区間の線路跡を、そのまま観光地として保存したもの。いつかゆっくり歩いてみたいものです。

 

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そしてやっと海岸、事前に調べたタルチッのあるべき場所に到着。しかしタルチッテウギのものと思しき炎と黒煙は、はるか遠くに。どうやら調べた場所が間違っていたようです。
砂浜沿いの道をまたしても早歩き。

 

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ようやく到着したタルチッの場所は、実は先ほど下車した「中洞」駅のひとつ手前の「海雲台」駅が最寄りで、しかも以前に来たことのある水族館「シーライフ釜山アクアリウム」そばの海岸だということが分かりました。つまりほぼ1駅分歩いたわけです。
そんなわけでようやく、タルチッの近くまでたどりつきました。

 

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燃え盛る紅蓮の炎。1ケタ台の気温を忘れさせるほどの熱気が伝わってきます。当然ながら一定の距離以上は近づけません。風向きによっては火の粉が舞い落ちてくるというやや怖い状況下での観覧となりました。

 

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空を見上げると、小さな、しかしタルチッテウギの火の粉にしては大きすぎる光点がいくつも舞っています。これは火の粉でもUFOでもなく「風燈」(풍등:プンドゥン)と呼ばれるバルーンで、熱気球と同じ原理で浮かび上がっているものです。

 

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タルチッテウギの隣には、民俗行事らしく韓国の民謡が歌われる特設ステージが。その前では韓服姿の女性たちによる舞踊が繰り広げられています
それら民謡の中でも特に興味をひかれたのが「カンガンスルレ」(강강술래)。古くから韓国の南西海岸沿いの一帯において、主に中秋やこの日のような小正月など満月の夜に行なわれてきた歌と踊りのノリ(놀이:遊び、遊戯)であり、韓国の国家無形文化財第8号、そしてユネスコの人類無形文化遺産にも登載されています。
歌い手の女性による名調子の中、30人あまりもの韓服姿の女性たちが互いに手を取り大きな円を描きつつ踊る姿はまさに壮観。次第に速くなってゆくテンポに心揺さぶられます。ずっと眺めて、ずっと聴いていたい。

そうしている間にいよいよ辺りは闇に包まれ、ただタルチッテウギの炎だけが天を焦がします。
ステージでの歌と舞踊も名残惜しいですが、食事の予定もあるので、後ろ髪を引かれる思いで海雲台海水浴場を後にします。
今回は見ることがかないませんでしたが、この「海雲台タルマジ温泉祭り」では前述の「タルチッテウギ」のほか、お祭り隊が海雲台の街をパレードする「キルノリ」(길놀이)、そして海雲台沖で漁を終えた漁船がカモメの群れの中を五六島(오륙도:オリュット)沖を通り海雲台へ帰ってくる様子を再現した、釜山ならではというべき「五六帰帆(オリュッキボム)再現」(오륙귀범재현)などのイベントが開催されているとのことです。
次のテボルム(小正月)は2018年3月2日(金)、その次は2019年2月19日(火)。この日に釜山を訪問される方は、年にたった1日だけのこのお祭りに参加してみるのも楽しいでしょう。

「海雲台タルマジ温泉祭り」(해운대 달맞이 온천축제:釜山広域市 海雲台区 海雲台海水浴場一帯。リンク先は「タルチッテウギ」の大体の場所)

 

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海雲台の街中には、昨年(2016年)秋から続く「海雲台ラコ光祭り」(해운대라꼬빛축제)の一環であちこちにLEDの電飾が。

 

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これら「海雲台ラコ光祭り」の電飾の中でも特に大きなものがこちら。これ1本でクリスマスも正月もソルラル(旧正月)も祝える便利なオブジェです。入ることのできる内側からの眺めがすごい。

 

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海雲台市場」(해운대시장:ヘウンデシジャン) 。海産物を扱うお店のほか、ヘムルタン(해물탕:海鮮鍋)やコムジャンオグイ(곰장어구이, 꼼장어구이:ヌタウナギ焼き)など港町釜山らしい海鮮料理の店が軒を連ねます。その終端近くにあった「イルムナン機張(キジャン)サンコムジャンオ」(이름난 기장 산 곰장어)というお店では、イルムナン(「有名な」の意)の名に恥じないほどの行列が形成されていました。いつか訪れてみたいです。

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海雲台駅前から海水浴場へ向かって伸びる大通り沿いでひときわ目立つ巨大オムク(어묵:魚肉の練り物。主にオデン種として利用)のオブジェの建物は、1963年創業の老舗「古来思」(고래사:コレサ)海雲台店です。海雲台のランドマークと言うべき存在かも知れません。古来思の店舗の中でもこの店限定という、魚肉でできた細麺を鰹ダシで煮込んだ名物「オウドン」(어우동)は食べてみたい一品です。

 

海雲台」駅から地下鉄(都市鉄道) 2号線に乗車し、再び「西面」駅で乗り換え、今度は「凡一」(ポミル)駅で下車します。

 

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同駅7番出口を出て徒歩3~4分の距離にあるKorail京釜線跨線橋、通称「クルムタリ」(구름다리:雲の橋)。ここ釜山を舞台に描き大ヒットした2001年の映画『친구』(邦題『友へ チング』)の撮影地のひとつとなった場所で、あるポイントから跨線橋の階段を見ると、映画の中心人物4名を含む名シーンを描いた絵が浮かび上がってきます。

 

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そしてこの日の夕食は、このクルムタリの凡一駅側のたもとにあるティッコギ(뒷고기)のお店、その名もずばり「クルムタリ」へ。
このティッコギ、本来は釜山市と隣接する慶尚南道キョンサンナムド)金海(キメ)市発祥の料理ですが、ここ釜山にも伝播し、いまでは釜山の名物料理のひとつに数えられるまでとなっています。
一般に「ティッコギ」とは特定の部位ではない豚の切り落とし肉のことであり、枝肉から精肉を切り出す際に余った、骨の周りなどの端肉の総称を指します。直訳すると「ティッ」(뒷:後ろ、裏)「コギ」(고기:肉)という意味で、豚肉の部位の中でもあまりにもおいしいことから解体業者が流通させず自分たち(裏方)だけで食べたため、あるいはサムギョプサルなどのような名のある部位でこそないもののあまりにおいしいので貧しい人のためにかき集めて売ったため、などその由来には諸説あるようです。

 

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おいしいだけでなく、以上の理由からリーズナブルなのもティッコギの特長。こちらのお店では1人分が4,000ウォン(約400円)。そんなわけで5人分を注文。お店の主人であるアジメ(アジュンマの釜山方言)に驚かれますが、これはいつものことなので、食べられますよとアピール。
ところで写真は同店のメニュー表なのですが、上から2番目の「김치찌개」(キムチチゲ)のやや強引?な修正に注目。韓国は他の国と同様に飲食物の原材料が値上がりの一途にあるため、料理の価格の値上げに際し写真のようにとりあえず油性マジックなどで修正したメニュー表をあちこちで見かけます。こういうの、好きなんです。揶揄的な意味でなく。日本だとたちまち心ない人からクレームが付けられそうなこうした表現が許容されているところに、社会の成熟性を感じずにはいられません。

 

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お待ちかねのティッコギ登場。過去に食べたお店の肉がいかにも切り落としらしいコロコロした形状であったのに対し、こちらは薄くスライスされています。

 

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驚いたことに、なんとアジメが1枚1枚、かいがいしくお肉を焼いてくださります。
そしていよいよ実食。うんまい。歯ごたえはあるけれど硬いというほどではなく、ほどよい感じ。サンチュなどでくるんで食べていましたが、想像以上に量があったので途中からは肉オンリーに切り替えて、ようやく完食。おなかいっぱい。
あと、写真にはないですが、ここのテンジャンチゲは超うんまかったです。いままで食べてきた中でベストと言ってもよいほど。
こちらの「クルムタリ」、営業時間は13:00~23:00。たまに通過する列車の音をBGMに、韓国の酒場の雰囲気に浸りつつ、ティッコギも味わえるお店です。

クルムタリ(구름다리:釜山広域市 釜山鎮区 凡一路125番ギル 29-61(凡川洞62-149))

 

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お店を出た後、クルムタリを渡って、界隈を少し歩いてみました。
渡った先にある道路橋の歩道には、映画『친구』のメインキャストであるチャン・ドンゴンさんとユ・オソンさんの手形&足形の展示物も置かれています。
どの写真にも看板が写っている「サンソンオルムマッコリ」(산성얼음막걸리)は、酒場らしい店構えにおいしい料理、しかも破格の安さということで、鄭銀淑さんの著書『韓国ほろよい横丁 こだわりグルメ旅』などでも紹介されているお店です。次回の釜山行きの際には必ずや訪問したいと思います。

そして沙上のホテルへ戻り、この日の旅は終了。最終日となる明日のために英気を養うのでした。


【おまけ】
ホテルへ帰った後、歩いて15分ちょっとの距離にあるマート(日本でいう大型スーパー)「ホームプラス西釜山店」へ。こちらは24時まで営業しており、隣接する「emart沙上店」(23時閉店)よりも使い勝手がよいので。
目的は、日本へ持って帰るべき「金井山城マッコリ」(금정산성막걸리)購入のため。ここ釜山の地マッコリであり、民俗酒第1号としても知られるこちらのマッコリ、濃厚な味で大好きなのです。

 

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ただでさえ横倒しにすると未開封でも漏れ出してしまう生マッコリ。航空機内での破裂を恐れて持ち帰りを躊躇されている方も少なくないと思いますが、 私はいつも備え付けの梱包用テープ(韓国のマートにはほぼ必ずあります)で写真のようにボトルのキャップをぐるぐる巻きにし、さらにレジ袋などで最低2重以上にくるみ密閉したうえで持ち帰るようにしています。これでもわずかに漏れ出しはしますが、いまのところボトルが破裂したことも、バッグの中の荷物を濡らしたこともありません。

ホームプラスの営業時間や店休日は店によって異なりますが、こちらの西釜山店は9:00~24:00。店休日は毎月第2・第4日曜日ですが、この日はホームプラスのみならずemartやロッテマートなど釜山市内のほぼすべてのマートが一斉休業しますのでご注意のほど。
ホームプラス西釜山店(홈플러스 서부산점:釜山広域市 沙上区 広場路 7(掛法洞529-1))

釜山の旅[その4] - 避難民の暮らしが残るアンチャンマウル(ホレンイマウル)でうんまいオリプルコギを

前回のエントリーの続きです。

gashin-shoutan.hatenablog.com

「臨時首都記念館」を出て、再び地下鉄(都市鉄道)1号線「土城」(トソン)駅へ。次に向かったのは同じ1号線の「草梁」(チョリャン)駅の地上、在釜山日本総領事館の裏にある「平和の少女像」。ただしこちらは以前のエントリーで詳しく紹介したので、今回は省略することといたします。

 

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草梁駅からまた1号線に乗り、今度は「ポムネゴル」駅で下車。3番出口を出て横断歩道を渡ったすぐの場所にある「ポムネゴル駅」バス停(写真)から、<동구(東区)1>マウルバスに乗車します。

 

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この日の朝「甘川(カムチョン)文化マウル」へ行った際に乗ったものもそうでしたが、ここ釜山の隅々を毛細血管のように巡るマウルバスは、主に写真のようなマイクロバスが使用されています。車体は写真のようなグリーン、または白と水色のツートンカラー。こんなちっちゃなバスでもちゃんとT-moneyに対応しています。

 

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そんなマウルバスに揺られてポムネゴル駅から約15分程度で到着する終点「アンチャンマウル」、またはひとつ手前の「東区総合社会福祉館」バス停の周辺は一般に「アンチャンマウル」(안창마을)と呼ばれる地域であり、今回の目的地です。
東区凡一(ポミル)洞に属するこの一帯もまた、朝鮮戦争の避難民が山の斜面を切り開いて定着した、トタンやスレートの屋根の小さな住宅が無造作に密集するタルトンネ(달동네:斜面などに形成された低所得層の集落)であり、韓国の人々にとっては郷愁を誘う風景となっています。
近年ではタルトンネ再生の成功事例である同じ釜山の「甘川文化マウル」を意識してか、「ホレンイマウル」(호랭이마을)の別名による観光地化の取り組みが始まっています。「ホレンイ」(호랭이)とは「ホランイ」(호랑이:虎)の方言。ただしこちらは甘川ほど観光地化が進行しておらず、一部の住宅に壁画などが描かれた程度にとどまっており、タルトンネらしい家並みがそっくりそのまま残されています。
前日に訪問した「コチャンチッ」と同じく、こちらも鄭銀淑さんの著書『釜山の人情食堂』で初めて知った場所であり、昨年(2016年)1月に続き今回が2度目の訪問となります。

この日は早朝に乗車した市内バスの車内でコンビニのおにぎりを食べて以来、何も食べていませんでした。時刻はすでに14時過ぎ。マウル巡りに先立ちまずは腹ごしらえから。
アンチャンマウルには、オリプルコギ(오리불고기:鴨の味付け焼肉)の店が集中しています。鴨肉は、韓国では滋養強壮の効果があるとされ日本以上にポピュラーな食材であり、この周辺の登山客を対象としたオリプルコギの店がいつのまにか定着したとのこと。

 

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その中で今回は、こちらもまた『釜山の人情食堂』で紹介されていた「チョンミチッ」に入店。昼過ぎであるからか先客は誰もいません。
ここアンチャンマウルのオリプルコギは、韓国では一般的な何人分という単位ではなく、ハンマリ (한마리:1羽)単位で販売されます。しかも釜山の中心街で食べるよりもかなり安いそうで、こちらのお店では「セン(生)オリプルコギ」(생오리불고기)のハンマリが2万ウォン(約2,000円)とお手頃。さっそく注文します。

 

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そしてやって来たセンオリプルコギ。焼けたお肉とヤンニョムの香ばしい匂いが漂います。じゅるり。

 

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十分に焼けたところで、いよいよ実食。付け合わせのサンチュやケンニッ(エゴマの葉)などに包んで食べます。超うんまい。大好きな味。クセがないのにコクのある鴨肉とヤンニョムが渾然一体となり、えも言われぬ味を出しています。日本の鴨肉にありがちな硬さもありません。あっという間に完食してしまいました。
チョンミチッの営業時間は10:00~22:00。<동구1>マウルバスの終点「アンチャンマウル」バス停から歩いて1分程度の場所にあります。

チョンミチッ(정미집:釜山広域市 東区 アンチャン路77番ガギル 5 (凡一洞 山 65-141))

 

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次に向かったのは「東区総合社会福祉館」バス停そばの建物、まさに東区総合社会福祉館。訪問の前月(2017年1月)、この建物内にアンチャンマウル唯一の沐浴湯(목욕탕:モギョッタン。銭湯のこと)が2年ぶりに復活したと聞き、腹ごなしを兼ねてひとっ風呂浴びることに。

 

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一般に韓国の沐浴湯には鍵の付いたロッカーがあり、タオルも無料で貸してもらえるので、旅先でも気軽に入ることができます。こちらの「青春沐浴湯」(チョンチュンモギョッタン)では、過去に入った沐浴湯とは異なり脱衣場にタオルはありませんが、受付の方にお願いすれば貸してもらえます。浴場には石鹸とボディタオル(体を洗うやつ)も備えられていますが、シャンプーとリンスは持ち込む必要があります(受付でも販売)。
設備はお湯の風呂のほかサウナと水風呂、そして韓国独特の垢すりタオルが回転するマシーン(背中用)、どれも新品です。最新の施設らしいLEDの照明の下で、銭湯の大きな湯船に浸かるという珍しい体験ができました。
青春沐浴湯の営業時間は06:00~19:00。月・木曜日休業。大人(8歳以上)は入浴料4,000ウォン(約400円) 。

東区総合社会福祉館「青春沐浴湯」(동구종합사회복지관<청춘목욕탕>:釜山広域市 東区 アンチャン路57番ギル 5 (凡一洞 1542-11)) [HP]

 

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「東区総合社会福祉館」バス停から坂道を少し登ると、ホレンイの名を持つ町らしく建物前面が虎の模様で彩られ、正面には虎の像が颯爽と立つ観光案内所「ホレンイマウル会館」が右手に現れます。

 

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ホレンイマウル会館では、 写真のガイドマップを無料で入手できます。残念ながら日本語版はありませんが、明快なイラストで構成されていますので韓国語が読めない方でも役に立つでしょう。前回訪問時と同様、今回もこのマップに描かれた順路に沿って、マウルを巡ることとします(以下、本エントリーではこのマップを「上図」と呼びます)

ホレンイマウル会館(호랭이마을회관:釜山広域市 東区 アンチャン路 66 (凡一洞 1542))

 

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再び東区総合社会福祉館へ。ここの敷地内に順路のスタート地点となる階段(上図②)があるためです。

 

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順路の前半は、ホレンイマウルの裏山を巡る登山道。初めて来たときは、道を間違えたのではないかと思ったほどです。案内板や、マウルの名にちなんだ虎柄のベンチなどが設置されています。初めてでも迷わないようとの配慮からか、公園(上図④)など目印となる場所をいくつか通ります。

 

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途中にある湧き水の井戸(上図③)。韓国では一般に「薬水」(약수:ヤクス)と呼ばれ、飲み水のほかご飯を炊く水などにも用いられます。前回訪問時は直接汲むことのできた井戸の扉は施錠され、新設された蛇口から汲むように変わっていましたが、凍結しているのかひねっても薬水は出ませんでした。

 

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上図③と⑥の間あたりの山道。これ、釜山の東区です。あの近代的なKTX釜山駅、オフィスビルの立ち並ぶポムネゴルや草梁などと同じ区内ですよ?

 

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しばらく歩くと、集落へ下る道(上図⑥)が現れます。
ここからは順路を気にせず、集落のあちこちを巡ることにします。

 

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アンチャンマウルと隣接する東義(トンウィ)大学校伽倻(カヤ)キャンパス内の寄宿舎であり、この周辺で唯一の高層ビル「暁民(ヒョミン)生活館」(上図⑧)のそばから撮ったマウルの全景。高台になっており、絶好の撮影スポットです。
青い屋根が連なるマウルの風景を見ていると、ここで暮らしたことがあるわけでもないのに、胸がきゅっとします。釜山でいちばん好きな場所かもしれません。

 

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ところどころの壁面に肖像写真や集合写真が貼られています。肖像写真は、かつてその家に暮らしていた方でしょうか。

 

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「ホレンイ」を名乗る町らしく、郵便受けにも虎の装飾板が。

 

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マウルの中にある「ソングァン教会」(上図⑦)の門と塔。

 

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マウルの中にあるお寺。韓国では、こうした提灯が飾られているお寺をよく見かけます。

 

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サムルノリを演奏しつつ、マウル内を練り歩く一団と遭遇。この日(2月11日)はデボルム(대보름:小正月)だったので、それを祝うためでしょうか。

 

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先ほど紹介したホレンイマウル会館(上図⑩)へと下る坂道。これでマウルを一周したことになります。正面に見えるのはマウルバスの車庫。そろそろ日が傾いてきました。

アンチャンマウル(ホレンイマウル)へのアクセスは、地下鉄(都市鉄道)1号線「ポムネゴル」駅3番出口のそばにある「ポムネゴル駅」バス停から<동구(東区)1>マウルバスが約7分間隔で出ているのでおすすめです。約15分程度で到着する終点「アンチャンマウル」、またはひとつ手前の「東区総合社会福祉館」バス停にて下車。同1号線 「凡一」(ポミル) 駅からだと<동구1-1>マウルバス(約15分間隔)が出ており、こちらはおよそ17分程度で到着するようです。

アンチャンマウル(ホレンイマウル)(안창마을 (호랭이마을):釜山広域市 東区 凡一洞 一帯)

 

 それでは、次回のエントリーへ続きます。

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